体質から改善し、病気に打ち勝つ身体・病気を治せる身体にする治療

経絡イメージ

 はり灸には、東洋医学の考えに添った方法で行う経絡治療の根本療法などと、西洋医学を基盤とした対症療法の現代鍼灸とがあります。

 症状を目標に局所へ神経刺激で治療する現代鍼灸は、打撲や捻挫など、病巣部と症状のあるところが同じものに対しては一定の効果がありますが、病気のほとんどの場合、症状のあるところ以外に病気の本元はあります。

本院の経絡治療は、病気の本元を東洋医学の診断法で捉え、病気に打ち勝つ身体・病気を治せる身体に、体質を改善し病気を治す治療です。

 私たちの身体には動脈と静脈が全身を巡っているように、五臓六腑の経絡12本と奇経の8本が全身を巡り、この経絡の内外には、生命エネルギーの気と血がスクラムを組んで循環し生命活動すべてを行っています。これを「三焦の元気」または「元気」と言います。この気血のめぐりが、何かの原因で滞った時に病気になるのです。

 経絡治療は、気血のめぐりを悪くしている本元をとらえ、はり灸を施し、気血のめぐりを良くする治療です。これによって、病気を治せる元気な身体になり病気が治ります。言葉を変えれば、自然治癒力が高まり、病気は自然に治っていきます。自然治癒力を高め病気が治るのを待つ、これはいかにも消極的な治療と思われる方もいると思いますが、病気は、どんな病気であっても、自然治癒力でしか治らないことを再認識していただきたいと思います。

経絡治療と食養療法を合わせて行うことで、どんな病気も改善する

経絡治療と食養療法

 いま、病気の90%は生活習慣病であると言われています。生活には「食・心・動・環」の四生活がありますが、病と食事の関係について世界的に調査を行ったものをまとめた「マクガバン報告」では、現代病は食べ物が原因と言っています。経絡治療で気血のめぐりを良くしても、食べ物が間違っていると血液の質が悪いため、思うような治療効果が上がらない人もいます。本院では、食べ物の持っている性質を薬として、病気や体質を改善する食養療法を行っています。体質にあった食事に変えることで、病気を細胞レベルから治すことが出来ます。経絡治療はどんな病気にも対応出来ますが、食養療法を合わせて行うことで、どんな病気も治らない病気はないと治療にあたっています。

 病気をより良く、より早く治し本物の健康をきずいていただくために、

・生活習慣の食生活では、「病気や体質と食事の関係を」
・心の生活では「気はこころ、息の乱れと病気の関係を」
・動きの生活では「身体に重心姿勢と病気の関係を」
・環境では「1日の3分の1の時間をすごす、寝室の環境、睡眠と病気の関係を」

 これら4点を一緒に考え、アレルギーやうつ病、不妊症、ガン、認知症など、家族の協力が必要な病にはご主人や奥様にもおいでいただき、別に時間をとってお話をさせていただいております。私のもてる西洋医学の知識と、東洋医学から全身状態を観察し、望ましい治療の選択をします。お薬ノートをお持ちの方はご持参頂ければ助かります。診察によって、適正な医療機関での検査をおすすめすることもあります。

 治療は、はじめに手足のツボを用いて全身機能を整え、自然治癒力を高める本治法を行います。生命力の強化をはかる治療ですから、患者様の身体の生命力の高い側、多くは病気や症状のある側の反対側の手足のツボを用いて、治療することが多くなります。

 次に、病気や症状のあるところの回復を早めるための標治法を行います。加えて補助療法の鍼灸を施すこともあります。

 小児から小学低学年の方には、ツボを撫で、さするだけの刺さない鍼、小児鍼を用いて治療しますから、痛くはありません。大人の方にも使うことがあります。

 西洋医学では、ドライアイは眼科へ、風邪をひいたら呼吸器内科へ、生理の異常は婦人科へと、病気が一つ増えたら、薬も一つ増えていきます。経絡治療は、身体全体の働きを整えて自然治癒力を高める治療ですから、複数ある病気や症状が一度に改善します。そして身体が良く動くようになり、生活の質が高まります。自然治癒力を高めると、病気と闘う力が強くなりますから、身体を動かしていなかった人が運動をした時のように、「身体が怠くなったり、筋肉痛が起きたりする」ように、治療後、このような症状が一時的に現れることがあります。運動を続けることで体力がつくように、治療を続けることで、いままで以上の健康な身体になってきます。

 治療の量は、その時その時の身体の状態によって違ってきます。「この前は、ここにもあそこにも治療してもらった」と思われることがあるかと思いますが、常に脉を診ながらもっとも望ましい治療量にしております。同じ症状であっても、患者様の体質や全身状態のちがいから、治療の感覚や回復度もちがってきます。患者様の身体の状態を説明し、適正な治療計画と生活の改善をおすすめしています。

 本院での治療を機会に、経絡治療と食養療法で本物の健康を築いていただきたいと思います。私は、経絡治療と食養療法で、長年悩まされたアレルギー性皮膚炎をわずか3ヶ月で治すことができ、このとき東洋医学の確かさと奥深さを自分の身体を通して知ることが出来ました。また、科学の進歩によって東洋医学理論が科学的にも証明されるようになってきています

体質を見極め、生活習慣を見直すことで、薬のいらない元気な身体になり「ピンピンころり」の人生を

 東洋医学の、広い視野から病気を診る事はとても大事なことと思います。西洋医学でも、病気の90%は生活習慣病であるといいながら、生活を見ていません。ここに病気や病人の増加があるのではないかと思います。また、現代栄養学が化学分析された優れた栄養学であれば、日本人の体力は向上しなければならない訳ですが、日本人が伝統食の和食を摂っていたころよりも体力は低下し、いまは過去最低の状態にあります。このことも、病気が治らない原因になっていると思います。

 いま、健康情報があふれ、どれが本物でどれが偽物かわからないのではないかと思います。これらの健康情報のほとんどは、西洋医学を基盤に、症状を目標に考えられた運動法やサプリで、もっとも大事な「体質」をみていません。

 たとえば、自動車にはディーゼル車、レギュラー車、ハイオク車がありますが、それぞれの車にあった燃料を入れなければ、快適に走らず故障をおこします。症状だけで健康法を選び、自分の体質に合わないことがわからず、健康を害している人がいます。

 いま、すべてのことが科学で判断されるようになり、先人の健康生活の知恵が軽視されています。私は経絡治療と食養療法を学んだことで、健康や病気を広い視野からみることができるようになり、健康情報の本物と偽物を見極める力も出来ました。

 私は、陰陽論によって自分の体質を見極め、先人の知恵を大切に生活習慣を見直し、経絡治療と食養療法で健康を管理することで、40年間、薬知らずの健康生活を送っています。

 患者様には、1日も早く病気を治し、薬のいらない元気な身体を築き、「ピンピンころり」の人生を送って頂きたいと思っています。そのために私のこれまでの経験を生かし、患者様の体質にあった健康生活のお手伝いが出来ればと考えています。

 私の健康づくりを受け入れていただくには、自分が誰より健康でなければならないと常に広い視野に立って健康を考え、生活を続けています。治療家として、一人の健康を考える人間として、長年の経験からお伝えできることが、たくさんあります。ぜひ本院にて相談してください。

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